「俺の名前、赤坂健人って言うんだ」 「へー…」 「その…友達に、ならね?俺らさ。お前と話してると、その…楽しいし」 その言葉に、俺は、目を見開いた。 小さい頃から、遊ぶ時間も無く 毎日、勉強ばかりしていた俺にとって、友達なんて言葉は、縁もゆかりも無い言葉だった。 「…何いってんだよ。もう、友達だろ?」 俺が少し口角を上げながら言うと、健人は、大笑いしながら俺の肩を叩く。 「そうだよなっ!!!」