『きゃ~勇汰様っ!』


そのまま勇汰くんという人は座り込んだ。
周りにいる女の人たちが、彼に寄り添い一緒になってしゃがみこむ。
そして、私に鋭い視線を向けた。


『希南!あれは山本勇汰!学年1のモテ男!!』



実砂が、小声で耳打ちする。



モテ男…


そんな人が私のこと…?


いやいやっ…



うぬぼれてはダメっ…

きっと本気じゃない。

ただ、大食い女ってのに興味もっただけ…!