わたしが助けを求めた時、来てくれたのはまたしても瑠衣君だった。
入学式の日も助けて貰ったし。
瑠衣君が助けに来てくれた時、何故か昔を思い出した。
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私は6歳位のある日、お母さんとお出かけに行っていた。
出かけた先で偶然あったご近所さんとお母さんは話に花が咲いて、私はもうすでに30分くらい待っていた。
でも私にはもう我慢の限界がきて、お母さんに気づかれないようにお店の外に出た。
公園があったらいーなーとか当時の私は呑気に考えてた。
だけど気づいたら、全く知らない場所にいた。
私はどうすることも出来なくてただ泣いた。
『うえーーーん。ママどこぉ?』
周りからしたらただただ迷惑だったに違いない。
だけどそこで私に声をかけてくれた男の子がいた。
『どーしたの?大丈夫?』