え?逃げたの?
状況をつかめないでいると助けてくれたイケメン君が側に来て、手を差し出してくれた。

「大丈夫か?」

初めて会ったはずなのにどこか既視感を覚える。なんでだろ?

「ありがとうございました!」

笑顔で言うと、何故か顔をそらされた。少し赤い気がする。風邪かな?

「風邪ですか?大丈夫ですか?」

下を向いてたから下から覗くと目をそらされた。

「風邪じゃない。大丈夫だから見るな。」

ん?まぁ大丈夫ならいっか。


「あの、名前を教えてくれますか?」
たすけて貰ったんだから聞いとかないと!
あれ?なんかおどろいてる?


「あー雅 瑠衣」