「おい。るーい!大丈夫か?」

「あぁ大丈夫だ。」

しまった。ボーッとしてた。

そのとき、鈴がなったような可愛い声が俺を呼んだ。

「あ、あの。雅さん。」

ん?俺のこと呼んでる?

「なに?」

ちょっと冷たかったかな。

「あの、朝は助けてくれてホントにありがとうございました。」

あーそのことか。

「いや気にすんなって。」

「なにかお礼がしたいんですが。」

お礼?ホントにいーのに。律儀なんだなー

「おい瑠衣!朝のことってなんだよ!?」

うわめんどくせー
話の途中で入ってくるなよ。

「あの、私が先輩に絡まれてたら助けてくれたんです。」

説明がめんどいと思ってたら美空が代わりに言ってくれた。

「そーなんだ。あの瑠衣がねー♪言ってくれれば良かったのに。」