しかもそれを見てアイツは

『美樹ちゃん、今風邪はやってるの?』

『美樹ちゃんも気をつけてね?』

とか言ってる。あーコイツ天然だ。

今の会話を聞いてた男子が

『なにその発想。可愛すぎるんだけど。』

『それな。まじ彼女にしてー。』

裕翔なんかほかの男子と同じよーに騒いでるし。

そんな会話を聞いてたら朝の奴が俺の隣に座った。もしかして隣の席コイツなのか?

てか少し緊張してるのか知らないけど表情が硬い気がする。

少し考えてたら裕翔に叩かれた。

「おい!お前羨ましーぞ!美空ちゃんの隣とか!」

「俺が決めたわけじゃないし知らねーよ。
てかコイツ美空ってなまえなのか?苗字は?」

「は?お前しらねーの?美空が苗字で名前は稀唯ちゃんだよ。」

き、い…?あの時の?

いや。なわけないか。