そして自分の席を探す。

あれ?あれってもしかして…………

「み、み、美樹ちゃん!」

美樹ちゃんの服をひっぱる。

「どーしたの?なんか《み》が多いけど。」

「わ、私の席ってあそこだよね…?」

「わぁー稀唯どんまい。」

そう。私の席の隣に座ってた人は朝助けてくれて、女子達に大人気の雅さんだった!

うれしーは嬉しいんだけど、女の子達からの視線が怖い。

「美樹ちゃん、休み時間は必ず美樹ちゃんも席に行くから!必ず!」

できるだけ逃げないと。

「ハイハイ。じゃー待ってるね。」

そう言って美樹ちゃんは一番前にある自分の席に帰っていった。

席順は名簿で、美樹ちゃんは《青山》だから1番。

《美空》と《雅》だから席が隣なんだろう。

うぅ緊張するー。