『はぁ…教室行こっと』

廊下でも、陰口がうるさいよ
ったく、そんなことやってる暇があったら、自分の行動見直してって思うんだけどなぁ

「………叶恋………」

『陽里………』

今、私に声をかけたのは私の大親友……だった子だよ。

「叶恋、私やっぱり嫌だ!!
叶恋とずっと一緒にいたい!
さよならって言われた時から悩んでた…
ホントなら親友が支えないといけないんじゃないかって
友達っていうのは、ただ一緒にいるだけじゃないんだよ!お互いを支え合うためにもいるの。だから叶恋、私が叶恋を支えるから。
もし、私までいじめられちゃったら、叶恋が支えてよ。ねっ!」

『陽里……ダメだよ、そんなの。
いくら、支え合っても最初から分かってるのになのにわざわざ巻き添いを食わせる訳には行かないよ』

そうだよ、陽里は優しすぎるんだよ…
ダメだよ、守らないと。

「叶恋って、ほんと頑固だよね」