「今日は、午後から数学の小テストだっけ?」

「そうだな。」


「あ~、やだな。数学苦手なのに。」


そう言いながら、うな垂れる結の姿をみて少し笑ってしまった。

「あ~!、修はすぐそうやって笑うんだから。」


「ばか、おいて行くぞ。」

結より、少し前に出た。


「待ってよ~。」


今のこの距離間に安心している自分がいた。