「…えっ？」

どうして私に共感を求めてくるのかが謎だった。

私はいい人を演じているように見えのだろうか、でもきっと考えていることはバレていないはずだ。


「四宮の笑顔ってまじ不気味だよね。」

ドキン

不気味…？？ そんなこといわれるのは初めてだった。

「ほんとは言葉に出してることと心で思ってることちげーだろ？」

ドキンドキン

胸の鼓動が早くなった。

そんなこと、そんなことない。自分に言い聞かせた。

ー言葉と心で思ってることが違うー

見透かされている。世那くんには全て見透かされているような気がした。

「そんなこと…ないよ」

「あるよ？見てればわかる。自分がみんなの中心にいることが嬉しくてしょうがなくて良い子演じてるけど本当は周りを小馬鹿にしてる。」


何も言い返せなかった。言葉に罵倒されるとはこういうことを言うのだ。

「モテる女は大変だね四宮さん」

世那くんはそういってスッと笑った。

カチンときた。


私の何を知っててそういっているのか。

私は周りを小馬鹿になんてしていない。中心でいられるのも嬉しいし感謝している。


「世那くんには言われたくない。世那くんこそさっきみたいに告白とか受けててほんとは嬉しいくせに、なんで格好つけてるの？」

「は？」

完全にかおが変わったのがわかった。


こわい。 この人はこわい。そう思った。

「俺のことは自分しかわからないよ。でも俺は四宮が何を考えてるのかわかる。 今は、俺のことをこわいって思ってんだろ。」

ドキッ すべて知られている。

この人には隠し事ができない気がした。

こわい。ただそれだけだった。