ピピピッピピピッ


「…。今日は休みか。」


高校1年生になって、もうすでに2ヶ月が過ぎ7月半ば。俺たちはあと1週間後には夏休みが待っている。

現在時刻は朝の6時半。いつも通りに起きた俺はベッドから降りようとしたらそのまま態勢を崩して倒れた。

結構大きな音を立ててしまい、お袋が部屋に来るなり、親父を呼ぶとベッドに戻され熱を計られ、冷えピタを貼られ。

それでさっきなった体温計を見ると、まぁ、倒れても仕方ないってぐらいの高熱で。

「空、今日はお休みね?母さんも仕事休みだし、ゆっくりしてて。それと後で病院行くからそれまで寝てなさい。」

「ん、わかった。」

てなわけ。夏休み前でバスケの試合とかもあったからあんまり休みたくはなかったんだけど、仕方ない。

「俺は仕事行くけど母さんのゆうこと聞いてちゃんと休むんだぞ。」

まるで小さな子供に言い聞かせるようにいって仕事に行ったのは俺の親父。
まぁ、これがびっくりするぐらい子供に甘い。

「わかってるって。いってらっしゃい。」


それにしても、ここまで熱が出ると全く動きたくもない。できることなら病院にだって行かなくても良いって思うぐらいだ。



「…ら。…そら。」

「んっ。あれ、俺。」

「んもう。お昼過ぎてるのよ?ずっと寝てるからびっくりしたわ。お粥作ってきたけど食べられそう?」

「ん、食べる。」

ゆっくり寝たおかげか体はだいぶ楽になっていた。

「あら。思ったより元気になったんじゃない?病院どうする?」

「んー、たぶん大丈夫かな。逆に行くまでの方がきつくて体調悪くなりそう。」

「そうね。じゃあ今日はゆっくり休んで?薬置いとくから食べられるだけ食べたら飲んでね。」

そうゆうと母さんは部屋から出ていった。

「はぁ。それにしても、だるい。」

あんまり俺は熱を出すことがない。
小さい頃から特になにも心配なく成長し、中学校なんか皆勤賞だった。
だからかもしれないが、今回の熱はかなりダメージが大きかった。

「早く寝よ。」

俺は半分くらいのお粥を食べ、薬を飲むとまた眠りについた。