そんなの俺だって考えた。もし2年生にすらなれなかったら?それでもいいのかって。
でもいくら考えても同じ。高校に少しでも通ってたい。少しでもあいつのとなりにいたい。



「空?!なにいってるの?!空は今から治療をするの!絶対に治すのよ?!」


そう母さんが泣き叫んだ。


「母さん。ちょっと落ち着きなさい。」


「ごめん。母さん。でも俺はどうしても高校に行きたい。病院でずっと死ぬのを待つのは嫌なんだ。」



「うぅっ。…っ。」



「…空くん。明日もう一度来るから今日はゆっくり家族で話すといい。」



「はい。いきなりすみませんでした。」



「いや、いいよ。お母さんも少し落ち着かれて。お父さんと空くんと3人で話されてください。では。」


ガラガラッ


そう言うと先生はほかの病室に行った。