眠りから覚めて見えたのは真っ白な壁



「空…?大丈夫?」

和香が心配そうな顔をしていた。

そうだ。俺は夏祭りの会場で倒れたんだった。


「おう。平気。」

「もう夜だよ?全然起きないから心配したじゃん…。」

「ん、ごめんな?大丈夫だからそんな顔すんなよ。」

「わかった…。あ!今ねおばさんとおじさんが先生のお話聞きに行ってるから、私が看護師さん呼んでくるね!」

「ありがとう。」





「あら、起きたのね!大丈夫?痛いところとかないかな?」

呼んできたと思えば看護師さんに質問ぜめされて…。


「空!嘘とかダメだからね!なんかあったら言うんだよ!」


と、和香まで言ってくる。


「本当に大丈夫です!和香もうるさい。」