なんか、さっきから本当にだるい。
夏風邪か?いや、それにしても急だ。
今朝は全く体調が悪いなんてことはなかった。


「空?どうしたの?ぼーっとしてるよ?」

「ん、大丈夫。」

「本当に空顔色悪いぞ?」

「休んだ方がいいんじゃない?」

「ありがとう。でも大丈夫。結構元気だぞ?」

「空!無理したら怒るからね!」


みんな珍しく心配してくれる。
いつもけなすくせに、こうゆうときはちゃんと心配してくれるんだよ。


「ん、本当に…」


バタンッ!!


「空?!」

「空くん?!」

「大丈夫か?!だれか!和香救急車!」

「あ、あ、ちょっと待って…」

「和香とりあえず落ち着け?な?理依奈救急車よんで!」

「う、うん!」


俺は急にめまいがして吐き気がしてその場に倒れてしまった。







情けないよな。こんなんで心配かけてよ。
男なのに。どうして和香を守ることはできないんだよ。