夏祭り当日。


「和香ー、行くよー?」

「空来るの早い!まだ終わってないよぉー!」

「和香が早くきてねってゆったのにそれかよ。早くしろよ?玄関で待ってるから。」

「うん!ちょっと待っててね!!」


俺と和香と理依奈と優弥。いつものメンバーで夏祭りに行くことになり、俺はちょっと早めに和香の迎えにきた。

まぁ、俺は思ってたよ。絶対に準備終わってないってな。
和香は昔から準備はなにかと時間がかかる。
ほんと女の子ってそんなに時間かけてなにしてんだか。


「おまたせっ!行こう?」

「おう。ってその浴衣どうしたんだ?いつものじゃないよな?」

「さすが空ー!」

「わかったから、抱きつくなって!」

「空のケチー!これね、買ってもらったの!前のは少し小さくなっちゃったからいとこにお下がり!…変かな?」

和香はいつもは白が基調のピンクの花柄ってゆうの?そんなのを着てた。
それは可愛かったぜ?だけどさ、いきなり紺色の大人っぽい浴衣着られたら可愛いなんてのとおりすぎるぞ。

「うん。似合ってる。かわいいんじゃない?」


「…そ、空がかわいいって言った。え!ゆっよね?!」

「言ったけど?行くぞ?」

「わーいっ!空にかわいいって言われたー!」

「うるさーい。早くしないと置いて行くからな?」