2本目という声が掛かり、試合が再開された。

川合は受け止められていないのか、先程までのような構えは出来ず、竹刀が中心を外れている。

俺はそれを見逃さず、川合の喉元に諸手突きを決めた。

「ツキあり。勝負あり」



ワァッと歓声が上がる。

ガッツポーズをする、先生、先輩、美緒が見えた。



ー俺たちは、全国大会出場を決めた