太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜

「近所にちょっと大きめの公園があるんだけど、行ってみる?」

「うん」

その公園の奥の方の、小高い丘のようになっているところは、ほとんど人が通らず、落ち着けて、俺の好きな場所だ。




「ここ」

その丘の上のベンチに、2人腰掛けた。

下を眺めると、たくさんの向日葵が咲いていた。

そしてそのほとんどが、少し西、太陽の方を向いている。

「綺麗だねぇ」

美緒が言う。

いつも以上に、彼女の横顔は透き通って見えた。