太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜

母が作ってくれたのは、ビーフシチューだった。

母の手料理の中で、俺が一番好きなものだ。



「いただきます」

4人で手を合わせる。

俺の隣でシチューを一口食べた美緒の瞳が、パッと輝く。

「!すごい美味しいです!」

彼女の言葉を受けて、

「良かった〜」

と母が言う。

二口、三口と、次々と口へ運ぶ。

「それね、隠し味でチョコレートが入ってるんだよ」

美緒は驚いたようだ。

「へぇ、チョコレートですか!今度やってみます!」



んん、美味しいと、俺も美緒もあっという間に完食した。