太陽に照らされて〜キミと掴んだ光〜

4人でケーキを食べて、色んな話をした。

「そういえば、妹はどこ?」

美緒がはたと思い出したように訊いてくる。

その言葉に、

「見たい?」

と、母が反応した。

「はい!」




隣の部屋へ移動して、スヤスヤと寝息を立てている妹を見た。

美緒の眼差しがとろける。

「まだ2週間なんだよ」

「そうなんですね。すっごい可愛いです!」

母と美緒が話すのを、父と2人で後ろから眺める。

「名前は、なんていうんですか?」

「夕方の夕に、太陽の陽で “ゆうひ” だよ」

「夕陽ちゃん」

彼女が呼びかけると、モゾリと寝返りをうった。




しばらくの間、美緒は夕陽のことを眺めていた。

程なく、昼食の時間になった。