太陽さんの車に乗り、ちょっとドキドキ。

いつもそばに凛か頼がいるせいか、普段のドキドキがあまりないため新鮮。

ましてやイケメンスタイリスト。



「 羽奈ちゃん何食べたい?」

「 何でもいいですよ私、居炉端とか焼き鳥でもファミレスでもカフェでも 」

「 そう? 何でもいいなら家ご飯にするか 」

「 ん? 家ご飯、ですか?」



それって……



「 俺のマンションに招待するよ 」

「 え!」



マンション!? さすがというか、すごい。

私なんか行っても大丈夫なの?



「 店のみんなには内緒な 」

「 秘密なんですか? 私は行ってもいいの?」

「 羽奈ちゃんだから、特別 」



と! 特別っ

あ… そういえば私、太陽さんに付き合ってほしいとか誘われたっけ。

でも断ったよ…… なのに、いいの?


は!!


凛… 私が太陽さん家に来たとか知ったら怒こるだろうなぁ

でも、私はまだ凛の彼女じゃない!

だって……

凛を好きって気持ちに気づいたばかりだよ。

それすら現実的な実感が薄い?

私……



「 羽奈ちゃん、着いたよ 」

「 あ、はい。お疲れ様です 」

「 何それ、仕事じゃないんだから。さ、行こうか 」



アハハ、つい言っちゃう。

にしても高そうなマンション……