十桜夜side。

俺は、1年間っていう長い間眠ってた。

理由は族潰しの時に沙亜耶が撃たれそうになったとき、

沙亜耶を失いたくなくて、庇ったから。


そして今日、目が覚めた。

しばらく、担当医と話して、2週間もすれば退院できるだろうと言われた。

色々手続きとかして、11時頃、

ノックされたから返事をすると、何人か入ってきた。

カーテンを開けると、そこには大好きな人がいた。

十「ただいま。沙亜耶。」

沙亜耶は抱きついてきて泣きながら、良かったってごめんって何度も言った。

だから、昔沙亜耶が言ってくれた、

ごめんより、ありがとうが好きだっていったら、

泣きながら笑って

「ありがとう。守ってくれて、
生きててくれてありがとう。」と言ってくれた。

俺は、目が覚めて本当に良かったと思った。

沙亜耶は可愛いから。自覚ないけど。

1年も眠ってた俺はおいていかれたと思ってたから。

沙亜耶にそう伝えると、少しびっくりした顔をして、

すぐに笑って、「そんなわけないじゃん。」って言ってくれた。

それから、色々話した。

光龍という族と同盟を組んだこと。

姫として入れた亜弥華という子がいること。

たくさん話した。

夕方になると、沙亜耶が帰ると言い出して、

また明日と言って帰っていった。



光龍のやつ何人か沙亜耶のこと好きみたいだしな。

渡すわけねーけど!

沙亜耶本当にありがとう。

待たせてごめんな。

明日、改めてもう一度言うよ。好きだと。

光龍、覚悟しろよ?