「ちょ、ホント、今日は帰りなって!」 「だぁいじょうぶだって!」 翌日。 日美と舞香は、もう何回もこんなやりとりを繰り返していた。 寝不足で顔色の悪い日美を心配する舞香だが、日美は家に帰って1人になることを嫌がる。 しかし、今になっては、具合の悪さはピークに達していた。 「…やっぱ、気分悪い」 かすれ声でそう言った日美に舞香はようやく安心し、手早く日美を自宅に送り返した。