愛してるのは私だけ。

結婚当初は愛妻弁当も作ってくれていて俺もそれを持っていっていた。


ある日から由梨に「持ってくるのをやめないと嫁を傷つける。」と脅迫された。


麻耶にいらないと伝えると、泣きそうな顔で了承した。


おれはそんな麻耶の顔を見るのが嫌で、「いってらっしゃい」と言い終える前に家を出た。