その声に反応したのか、一瞬会長が後ろを振り返った。 目が合った。 「咲桜!」 私がドキッとした。 まさか声をかけられると思わなかったから。 「咲桜、呼ばれてんじゃん!」 「ほんとだ〜行ってきな〜」 2人はそう言ったけど、途中までは2人と帰りたい。 「それはいいよ。また電車で一緒になると思うし」 「そう?残念……」 何故か瑠菜が残念がっていた。