「あ、だめだめ。咲桜ちゃんは普通に寝な。広いんだから」 「でも……そしたら会長が……」 「俺はいいから」 そう言って乱暴に私を床に寝かした。 「痛い!」 「ちゃんと寝ろよ」 会長は机に向かった。 退屈そうにケータイを見ていた。 本当なら帰れたはずなのに、私のためにこんな所に来てくれた。 「ありがとう」