【完】君にはまだ内緒


どうしよう……。






家には誰もいないし、歩いて帰るには遠すぎる……。






電車から降りた後、私は立ち止まった。






「親、いないんだよな?」






「うん……」






「どうすんの?」






「歩いては帰れないから……」






私が考えていたら、突然手を引っ張られた。






「こっち来い!」






「えっ?!」