そんなことで悩んでいてもどんどん時間は進む。 部活の練習もまた夏の大会に向けてハードになっていく。 そんなある日、私は遅くまで学校に残っていた。 瑠菜も私の体力作りに付き合ってくれていた。 「ねぇ、咲桜。あの人、生徒会長なんだって!」 私は急に瑠菜がそんなこと言うからびっくりした。 「……あの人って……?」 「電車の人!」 「あ……」 やっぱりそうだよね。