暴走族の相談役は私

「とっ、とりあえず部室入るか?」

お姫様のいきなりの大声で困惑したのか、若干声が震えている龍。

我に返ったのか顔が赤くなっているお姫様。

よそよそと部室り入ってくる。

少しの沈黙があったあと、

「大河ってね、私との距離がなんかこう、近いの」

「最初は、そんなことなかったんだけど、最近何故か大河が近づいてくると、心臓がドキってなってね、ほかの女の子と喋ってるのを見ると、胸がキューって痛くなるの。

困ったように喋るお姫様。

古典的な恋愛の感じ方だなぁー。

普通、気づくでしょ。

馬鹿だから気づかないかな。