暴走族の相談役は私

「あれ?」

そこに立っていたのは、龍殿のお姫様だった。

下を向いてモジモジしているお姫様。

「どーしたんですか?」

一向に声を掛けられないので私から口を開く。

「あの、、!この部屋に龍がいるって聞いて!」

顔を勢いよくあげ、強い眼差しで見つめてくる。

お姫様は龍と仲がいいのか。

「おっ!姫さんじゃんー!!」

龍はお姫様の声が聞こえたのか、私を押しのけお姫様の前までいく。

ちょっと押さないでよ。

痛いなぁ。

「龍!!」

手を取り合って女子みたいにキャッキャしてる。

「で、どーしたんだよ?急に」

龍が問いかけた。