暴走族の相談役は私

「へ?」

間抜けな声を出す、悠人。

「あっ、うん!行こうか!」

ほんと、チャラ男なのかしらね。

反応が凄くウブな男の子なんだけど。

まっ、そういうところが、いいんだけど。

「どこ行きたい?」

彼女に向けて言うように柔らかな表情を見せる。

不覚にもドキッとした。

今わかった。

悠人のモテる理由が。