「美波、まずはごめん。わたしの気持ちなんてわかるわけないなんていって。当たり前だよね。わたし何も話さなかったし。それで美波が怒るのも当然だなって思った。
でも、美波と話せなくなるのは嫌なの。わたしの過去のことをきいたら、もしかしたら軽蔑されるかもしれないけど、でも美波には聞いてほしい。きいてくれる?」

「あたりまえじゃない。親友なんだから。わたしも無視とかしちゃってごめん。あのとき大きな声はりあげたりしてごめんね」

「ううん、いいの」

「ありがとう」

そういって美波はわたしが話し始めたことに耳を傾けてくれた。