どうして、航はわたしがほしい言葉をいってくれるんだろう。 どうして、こんなにも優しいんだろう。 本当は一人でつらかった。 少し経験しただけでもつらくて、苦しくて、泣きたくて、学校にきたくなくて。 あの子もこんな思いをしていたのかと思うと余計に苦しかった。 「うん、ありがとう。ちゃんと話してみる」 「おう、仲直りできるといいな」