わたしが黙っていると航が口を開いた。 「俺さ、愛結と一緒にいると落ち着くんだよ」 まさか、航がそんな風におもっててくれてくれてたなんて、わたしを同じ気持ちだったなんて知らなかった。 「わたしもだよ」 そう答えると航はいつもの優しい顔で笑った。 「わかんないんだけどさ、最初はきまぐれだったんだ。愛結に放課後毎日図書室で会おうっていったこと」 「うん」