ごはんを食べてお風呂に入って部屋に戻るとベッドにダイブする。
そのとき「カタッ」と音がして机の棚に置いてある本が落ちた。
ダイブした勢いでベッドが机にあたってその反動で落ちたらしい。
なんだか不吉な予感がした。
わたしの幸せを、喜びを陥れるような、わたしを忘れるなといっているようなそんな気がした。
お前だけは許さない
お前だけ幸せになるなんて許さない
そんな風にいっているように聞こえて思わず布団を頭までかぶって耳をふさいだ。
そうだ、忘れちゃいけなかった。
わたしは罪滅ぼしのために図書室にいっているのに、落ち着く場所であっちゃいけないんだ。
明日になったら航にもうやめようって言おう。そう思いながら目をつぶった。