病院につくと彩香は手術中だった。 お袋も親父もすでにきていて、祈るように手を合わせていていた。 手術中のランプが消え、中から医者がでてきて告げられた言葉はあまりにも残酷だった。 「命に別状はありませんが、足への負担が大きく、一人で歩くことはできないと思います。車いす生活になるでしょう」 俺たち3人はなにも返す言葉がなかった。