「これがわたしが図書室にいく理由なの」


その言葉でわたしはしめくくった。

途中何度も自分のことを話すのが怖くて止まったり、美波の顔をみることもできなかった。

でも美波はうん、うんと相槌を打ってくれて、口出しをすることもなかった。

うまく話せたのかはわからない。どれくらいの時間がたったのかもわからない。

美波の顔をちらっとみると美波もなんていっていいのかわからない顔をしていた。