わたしは自分の過ちを忘れないためにこの本だけ机の棚に置いた。 そうしてある決心をした。 彩香が好きだった本を読むことを私が代わりにしようと。 車いす生活になっても本は読めると思うけれど、もしかしたらもう一生本なんて見たくないと思うかもしれないから。 そんなことで、わたしの過ちは消えるわけじゃないけれど、わたしは放課後図書室にいくために部活もやめて、学校にも毎日通った。