「一緒に食べないか?」


「は、はい……えっ?」


パン買ってこい。
てっきりそう言う類の事を言われると思っていたばかりに。
その言葉に少し脱力する。
どうして一緒にご飯……?


って、私みっ子ちゃんと約束。
慌ててみっ子ちゃんの方を振り向くと。


「私ひとりで食べるから行っておいで。」


目線でちゃんと言えよ?と訴えつつ。
みっ子ちゃんは教室を出ていってしまった。


これで逃げられない……。


「行こう。」


「は、はい……。」


逆らうことも断る事も出来ない私は。
剣崎くんにしたがって後ろをついて行った。


辿り着いたのは裏庭で。
設置してあるベンチに少し感覚を開けて座った。


そ、そわそわする。
どうして一緒にご飯食べることになったんだろう。
考えても考えても分からなくて。
とりあえずお弁当の包みをあける。


「いただきます。」