あの日、もう一度


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彼女が初めて弱音をはいた事で、果たして未来を変えることなんて出来るのだろうか?

隣でスヤスヤと眠っている彼女の目は泣きすぎて赤く炎症していた。

自ら命を絶ったとされる彼女を追い詰めたものは一体なんだ?

深く考え込んでしまうと、またあの頭痛が襲ってくるかもしれないし、そんな姿を彼女に再度見せるわけにもいかない。

まずは本人に直接聞いてみるのが最善だろう。

目を覚ました彼女に近情を聞いても特段変わったことは無さそうに思えた。