女の人が水と包帯をもって帰ってきた。

「とりあえず水飲んで。脚出して。
他に痛いところは?具合悪かったりする?」

「大丈夫です…あ、ありがとうございます…。」

脚に包帯を巻いてもらう。
この人神様か…。
水を一気に飲んだ。

「喉渇いてたのか。
私は伊田地 響花。ここの屋敷に住んでる、しばらくあなたもここにいるといいよ」

響花さんか…素敵。

「ここはどこですか?
現実…ですか?」

馬鹿みたいな質問に響花さんは少し笑ってこう言った。


「そういえばあいつもそう言っていたな…。
私からしてみれば現実だよ、でもあなた達からしたら非現実なのかもね。

さあ行こう。」


屋敷へ向かった。

「にんじ…おや?珍しくお客様…!」