暗闇の中に放たれた光~完全版~

スッと棚から取り出した本を見た。

少し気になって表紙にかぶっていたほこりを払いのけた。

表紙には「私の日記」と金色の字で彫られていた。

何かに感づいたのか、俺はその日記を見てみた。

どうやらちょうど一年前

俺が初めて彼女が担任のクラスになったときから

彼女がなくなった日までを書かれていた。

重い日記を左手で抱え

ゆっくりとページをめくった。