学校にギリギリでたどり着き、着席する。

「お前は相変わらず遅いなあ。」と友達に笑われながら鞄を整理する。

大体その時彼女が来る。

ところが今日彼女は来なかった。

代わりに学年主任の先生が現れた。

先生はやけに黙りこくりながら教卓の前に立った。

いつもよりくまが深かった気がする。

何となく空気が静かになった。