■■■■■ 後ろ姿をただ、見ていることしか出来なかった俺は寂しげに目を伏せる。 「ティナ……」 「……大切な、人ですか?」 「ああ……。昔と今じゃ意味は変わったかもしれないけど、大切な子だよ」 苦しげに名前を呟いたことに気付いたミアは、そっと手を伸ばして俺の手に触れながら問い掛ける。 俺はそっとその手に自分の手を乗せながら、肯定するように呟いた。 ■■■■■