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貴方は今、笑っていますか？

――忘れると約束したけれど、中々私の中では消えてくれません。



多くの思い出が、何気ないことなのに貴方を思い出すきっかけを作ってしまう。

それだけ多くの時間を、貴方と過ごしたということ。



ずっと、ずっと、一緒だったから離れていても貴方をいつだって思い出せて幸せだった。

本当に幸せだったよ、例え傍に居なくても貴方を想う心があるだけで。



でもね、今は貴方を思い出すことは私にとって苦しいことでしかない。

苦しくて苦しくて、息が出来なくなりそうなぐらい。



だから深く眠りたくないの。

夢に貴方が出て来て、愛しさを思い出してしまうから。愛しさと一緒に悲しさが溢れ出て来るから。


……眠りたくないの、貴方を忘れなくちゃいけないから。




ねぇ、貴方は今、幸せですか？

私が居なくなった貴方は今、心満たされていますか？



どれだけ問い掛けたって、貴方から答えが返ってくることはないのに。

私の中から貴方が消えるまで、きっと私はいつまでも貴方に問い掛け続けるのでしょう。



……貴方が居続ける、心の中で。


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