私の方が絶対好きだ!!

「瑞樹っっ」




「伊藤、後で覚えてとけよ」




私は、もう、泣きじゃくりながら


走って走って走りまくっていた




後ろから聞こえる、



郁人の声さえも、



無視しながら、



わたしは無我夢中になって走った




「瑞樹、まて。あぶないっっ。」



私は、信号が赤になっていたのにも



気づかず



横断歩道をわたってしまっていた



目の前に車が走ってきて



運転手と目が合った





キーキーッ!!!!





間一髪のところで、



郁人が私の体を引っ張った






「こ、このやろっ、なに飛び出してんだ!」




「ごめんっっ、」





「お前なっ、まじでっ、、」



やばい、怒られる



思わず目をつぶると






ギュッ






「え?」





「無事でよかった」

「ほんとによかった」




「っっ、ごめんね郁人、ごめんね」

「…ッズ…だって、わたし、さっき…グスン」



「わかってるから」



それだけをいって、郁人は



抱きしめていた私の体を



さらにギュッと強く握りしめた