「随分、苦しみましたね!けど…もう大丈夫ですよ。これからは俺がずっと先輩のそばにいますから。もっとたくさん頼ってください」と浩介は言うのだった。

浩介は裕美のことが好きなんだと感じるようになった。  

そして裕美も、浩介と話すことが楽しくなり始めていた。

「ありがとう!」と笑う裕美。

「こんな時になんなんですが…先輩、俺の彼女になってくれませんか?」といきなり浩介に告白される裕美。

どう答えて良いか、わからない裕美は、

少し考え込む。

「すぐに返事は…とは言いません。先輩の気持ちもわからないでもないですから。けど…彼氏さんの言うように、幸せになってという言葉、俺が叶えたいんです!なので考えてみてくれませんか?」と浩介は言うのだった。

裕美はその言葉の意味を理解する。

そして改めて、頷いた。

「宜しくお願いします!」と。

ずっと、圭だけを思い続けてきた。その気持ちは変わらないのだろう。

それでも浩介の優しさに惹かれているのは間違いなくて、今度は正直に、なろうと決めていた。

LINEを交換しお互いに笑いあった。