「でも、お母さんがお父さんのとこに行っちゃったらここのお母さんはどうするの?」

「そうなのよね〜、今回海外に行くのはお母さんと2人だけだし、一応、ホテルはとってくれるみたいだけど、ひとりじゃ心細いだろうし…」


確かに。


「でもね〜、お父さんに聞いたら、お父さんの住んでるマンションすっごく広いらしいの!だから、心桜くんのお母さんも大丈夫なんだって〜!」


…そうなんだ。別にいいんだけどね…


「で、どのくらいなの?」


1ヶ月くらいなら、私ひとりで大丈夫だし、同居の件は断ろう。


「ん〜、少なくても3ヶ月くらいにはなるかなぁ〜」


本日4回目

カレー吹き出しタイム。


「!?!?」

声にならない驚き。


「そんなに!?」

「そうなのよ〜、以外に長くて、お母さんも驚いたわ。でも、観光もできるし〜♪」


なんて呑気な母親なのよ…


「でも、さすがに3ヶ月も年頃の娘をひとりにさせとくわけにはいかないじゃない?だから、同居してもらおうかな〜って」


やっぱりそういうことなのか〜…


「それに、杏美と心桜くんの仲なら楽しくやって行けるかなって〜」


ちょっと想像してみる。

私がご飯を作って、ここが食べて…

「杏美、美味しいよ」

なーんて!



って、ちがーう!


「ん〜?杏美、なんか不満そうな顔ね。おみやげなら買ってくるから安心しなさい〜♪」


やったー!


なにがいいかな……



「ごちそうさま〜」

食べ終わってお風呂へ。


湯船につかりながら、さっきの話を思い出す。


……よく考えたら、男女が2人屋根の下


何が起こってもおかしくないのでは!?


って、私はヘンタイか!


でも、いろいろありそう…


こんなので好きなこと諦められるのかな…