そんなことを思いながらひっそりと作業を進めていたら、不意に頭の上に影が出来る。
「せーれなちゃんっ」
「あ、難波くん…。」
顔を上げると、難波くんがニッと笑う。
どうしてここに?と問いかける前に、私の隣にドサっと座った。
さっきまで、真ん中らへんでキャッキャ騒いでたのに…。
「なに不思議な顔してんの?」
「いや、何か用かなって思って。」
「用はないけど、星玲奈ちゃんが1人だったからフラフラっと。」
よ、用はないのになんで私のとこに…?
寂しそうなヤツって思われたのかな。
「ていうか可愛いね〜、この衣装。」
なんて考えてると、私の手の中にある布をペラペラしてくる。
「ちょっとっ…!ず、ズレる!待って!不器用だから!私!」
今縫い合わせてるところがうっかりズレちゃったら、すぐに直せるほど器用じゃないから!

