「じゃあ、よろしくね!私、男子の方見てくる!」
私が呆然としている内に、真音は気付いてるのかいないのかどこかへ行ってしまった。
ええええ…、1人で縫い付けるハードルの高さ…。
まあ、やらないなんて選択肢ないけど…。
ザワザワした教室の中、端に移動して黙々と作業を進める。
「茉優ちゃん、ちょっとこっち見てもらってもいい!?」
「うんっ!わっ、すごくいい感じ!ここの装飾はこうした方が…」
「うわ、ちょっと待って!?俺この衣装めっちゃ似合うんだけど!」
「え、生まれてから鏡見たことある?」
文化祭前の特有の賑やかさだな〜。
もちろん作業をしてる人はしてるけど、クラスの中心的存在はワイワイしてちょっと手抜いてる感じ。
どのクラスでも毎年こうだから、もはや恒例行事だよね。

