廊下を全力疾走して辿り着いたのは、食堂を抜けた裏にある非常階段。
もう目の前にはフェンスがあって、この階段を駆け下りれば裏口から外に出られる。
「はぁっ………、つ、辛い……っ、」
疲れたっ………!!!
ここまで全力疾走するのに、特に運動神経のない私は大変だったわけで。
膝に手をついて息を整えながら、チラッと隣を見る。
い、息一つ乱れてない…だ、と…!?
これがハイスペック男子との差か…。
「ねえ」
「…、はいっ!?」
息が上がったまま返事をすると、クスッと笑われる。
も、もう…、これは元はと言えば久遠くんのせいで…!!
なんて言いたい気持ちを我慢していると、久遠くんはふっと遠くを見た。

